しっくりこない
◎戦場のピアニスト 2002年ポーランド/フランス 
   監督:ロマン・ポランスキー
   脚本:ロナルド・ハーウッド
   出演者:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッシュマン

  『ピアニスト』が主人公の映画には傑作が多い! 
 これは、おれが映画に関してみつけた一つの発見だ。
 「戦場のピアニスト」は、まずポスターにひかれた。廃墟と化した街とそこ
 の一本道に一人たたずむ小さな男の姿。それが、青いブルーを基調とし
 た色合いの中に双方が溶け合っていて実に美しい。

  賞も何個かすでに取っている。アカデミー賞有力候補にもあげられてい
 る。ロマン・ポランスキー監督といえば、有名な監督だ。そしてピアニスト
 が主人公。これくらい条件がそろっていれば、おもしろさは、保証された
 ようなもの。

  会社の帰りに、つきみ野の映画館に行った。見終わった後に、終電に
 まにあうのかどうかが気になった。
  映画がスタートしてすぐに思ったこと。 『こんな映画を見るつもりで来た
 のでは、ないのだが……』

  映画は、ドイツ軍の侵略によって、どんどん生活がおびやかされ、ようや
 く生き延びている状況が描かれている。挨拶をしなかったからといって、こ
 ぶしでなぐりつけられる老人。質問をしたとたん拳銃でうたれて死んでしま
 う人。ピアニストなのに生活のためにピアノを売る主人公。ついに家族が
 収容所行きの列車に乗せられ、死の別れとなる場面。
  そこには、ピアニストが名曲を弾く場面もなく、生活が圧迫されて、ただ
 ひたすらナチスから逃げてゆく生活が描かれている。
  
  ただ一つ気に入った場面。隠れていたところを発見され、ドイツの将校
 に職業を聞かれる。「ピアニスト」と答えたところ、ピアノを弾くようにうなが
 される。ピアニストは浮浪者のような見かけになっている。しかし、ひとた
 びピアノに向かうと、その印象は豹変する。圧倒的な迫力で聞いている者
 の胸をうつ。薄暗い部屋とかすかに入ってくる光。ピアニストとただ一人、
 演奏を聞く将校。そこの映像がすばらしい。
  この場面は、泣けた。

  映画が終わり、急いでエレベーターに乗り込むとOL風の二人組が、後ろ
 から乗り込む。そのOLが問い掛ける。
 「結局、あの映画さー何を言いたかったんだろうね?」
 「生きるって事じゃないの?」
 「えー生きるって事なの?」
 二人、顔をみあわせ笑っている。
 「何か暗かったねー」そう言って二人組は、駅に向かって行った。

  おれと同じように、どこかしっくりこない印象をこの映画から感じたようだ。
 あの将校とピアニストの出会いの場面、それを中心に映画を組みなおした
 らどんな作品になったのだろう?将校が聞いた演奏は、映画では一度だけ
 だったけれど、実際はどうだったのだろうか?
  もう少しピアノ演奏の場面があってもいいように思った。映像が良かった
 だけに、印象が散漫なのは残念だ。
 
                  2003年3月5日


 


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