妄想が生んだ記憶
◎愛人 1991年 フランス/イギリス 
   監督:ジャン・ジャック・アノー
   原作者:マルグリッド・デュラス
   脚本:ジャン・ジャック・アノー、ジュラール ブラッシュ
   出演者:ジェーン・マーチ、レオン・カーフェイ、フレデリック マイニンガー

  「愛人(新イエローヘアー)」とゆうビデオが新作としてビデオ屋 
 に並んだ。韓国で、上映禁止運動が起こった、いわくつきの作品だ。韓国
 で上映禁止になった作品が日本ではなぜOKなのか。日本はそんなに物
 わかりがいい国なのか?ビデオの売り文句によく使われる、『どこどこで
 上映禁止』との言葉。どこまで本当なのか?確かめる気にはならないが、
 このフレーズが効果的なのは確かだ。

  『愛人』のタイトルは、以前にも使われた。最初の作品が成功しているか
 ら使われるのだろう。あどけなく、きれいだったあの女優は、今どうしてい
 るのだろう。

  1991年に製作された「愛人」は、ファーストシーンからよかった。作家ら
 しき老婆がひとり、机に向かい原稿を書いている。そこにその老婆(作家)
 のナレーションが入る。

  自分の顔は輪郭だけ残し、無数の皺で崩壊した。今は若い時の容姿の
 あとかたもない。十六で恋愛したわたしは、その時十年も年をとってしまっ
 た。


  この出だしに引きこまれた。『無数の皺で崩壊』と表現すると、まるで顔
 が、一つの建築物のように感じられる。また、自分が年を取る事に対して
 の悲しみも、その表現からから感じられた。
  その作家(マグリット・デュラス)の回想の形を取り、映画は始まる。

  女子寮から、夏休みでひさびさに帰る少女(作者)。船のデッキにもたれ
 かかり、景色をみつめている。その様子を、じっと見つめる男。その男の
 タバコをもつ手が震える。
  男は声をかけ、知り合いになるきっかけをつかもうとする。
  やがて車の中。少女は無言のまま。男は、少女の手に自分の手を近づ
 けてゆく。恐る恐る少女の反応を確かめつつ、進んでいく。少女は男のか
 らめた指に感じて、表情もうっとりとなる。

  外の音が聞こえるチャイナタウンの建物の中。隙間から外の光がぼん
 やり線をひくようにはいってくる、薄暗い部屋の中。
  少女と男は、ひたすら抱き合う。
  しかし少女の相手は、遊び人でしかも金持ちのぼんぼん。彼は父親の
 決めた相手と、結婚する運命に絶望し、薬に溺れる。

  この映画は、映画館で最初に観て、最近DVDで再度見た。
  DVDで見直して、自分の記憶力のいいかげんさに驚いた。
 
  少女との出会いの場面で、船から降りた後に男が運転手つきの車で
 送っていく。彼は車の中で、少女の手を握る。そのことは、この文章の中
 でも書いた。
  その場面が自分の記憶では、男が少女の反応をさぐりながら、少女の
 スカートの中に手を入れる場面となっていた。そんな男なら、最初から
 少女を狙うとんでもない痴漢男になってしまうが。
  自分のすけべな妄想が生んだ、記憶違いなのだろうが、指をからめる
 シーンなのに、それくらいエロティシズムにあふれていた。

  フランス人の少女と、中国人の青年の官能的なシーンの他に、音楽の
 美しさ。そしてストリーの良さ。実に完成度の高い映画だ。

                  2003年8月24日

 


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