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  黒木 香は何処?
           ◎黒木 香     『自堕落にもほどがある』
           ◎井田 真木子  『フォーカスな人たち』
                                           
 
 今から十五年くらい前の事になる。

 深夜テレビで陰毛の長さの話題になった。「自分の陰毛が長いと思う人?」
 そんなどうでもいいような質問が投げかけられ、数人の女性が、「私は普通の
 長さだと思う。」とか、「短いのではないかと思う。」とか、とにかくあたりさわり
 のない会話がすすんでいた。

  その中で、黒木香が、「私の陰毛は長いんです。」と、発言した。
  その時の印象がよかった。自分の発言による他人からの印象を恐れない、
 なんだかスキッとした潔さがあった。

  村西とおる監督が黒木香を迎えて作った名作、「SMっぽいの好き」黒木香の
 吼えるようなSEX、村西とおるの精力の強そうな野生的風貌と、とぼけたおもし
 ろさ。それらが重なりアダルトビデオとゆう枠を越えておもしろい作品が出来上
 がった。作家の林真理子をはじめとして、何人もの著名人がこの作品を絶賛し
 た。

  おれが、黒木香に興味を持ったのは、「自堕落にもほどがある」とゆう彼女の
 小説のようなエッセイ集を読んでからだ。その本はこんなで出しで始まる。
 《わたしは生来の”濡れたがり”でございます。そしてそれは、ヴァギナばかりの
 ことではございません。》
  村西とおる監督が、SEXの滑稽さと、色っぽさの両方をアダルトビデオで、表
 現したように、黒木 香は文章で性にまつわる、おかしみ、悲しみを書き出した。

  大学教授との不倫関係の話し、「SMっぽいの好き」の撮影時の話し、学生
 時代の痴漢にあった話し、どれもがおもしろかった。表現にオリジナリティがあ
 り、さらに包み隠しのない告白が、迫力を持った情景を浮かびあがらせた。

 《女性のなかでも痴漢にあいやすいかたと、そうでない方といらっしゃるようで
 す。わたしなどはさしずめ、集中豪雨型とでも形容したらいいのでしょうか。》
 《ある夜のこと。ホテルの、情事のにおいが消えやらない部屋を出るとき、わた
 くしの求めに応じて、接吻をしてくれたのですが、そのあとほろ苦い笑いを浮か
 べて、
 「まったく……男を狂わせるよな。」
 といったのでございました。》

  素通りできない、気になる文章が多い。内容のおもしろさと表現のおもしろさ
 が、早く次の本が出ることを何度も祈らせた。その注目していた黒木香が突然、
 テレビ等のマスコミに出なくなってから、ずいぶん経った。黒木香は、いったい
 どこで、何をしているのか?思いがけず、新聞で黒木香のニュースを読む事
 になった。1994年5月に投宿先の商人宿二階から下の道路に転落し、新宿の
 救急病院に収容された……と。

  しかし、そのへんの詳しい状況は何も見えなかったし、伝わらなかった。おれ
 が黒木香の、『一番知りたいと思っていた情報が、この本には書かれてある』
 とゆうその一点のみで、「フォーカスな人たち」は貴重な本の一冊になった。こ
 の本は平成13年四月に文庫本として出版された。平成七年四月に文藝春秋
 より刊行された「旬の自画像」を加筆し、改題したものだ。約八年間、黒木香の
 ニュースや作品は、何も目にしていない。
  おれは、ひそかに願っている。黒木香が、作家としてデビューし、『自堕落にも
 ほどがある』に並ぶすばらしい本を発表する事を。

                  2003年7月8日



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