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  気になる男ミスターX
           
   ◎ボブ・ズムダ マシュー・スコット・ハンセン 塩原通緒=約
                                『マン・オン・ザ・ムーン』
                                           
 
 おびえたような表情で、目を見開き、でくの坊のように突っ立って
 い
るジム・キャリー。その『マン・オン・ザ・ムーン』のビデオパッケージは、新作
 としてビデオ屋に入った時から、印象に残っていた。しかし、他に借りたいビ
 デオが多く、そのその作品に関しては原作の本を読むまでは無関心だった。

  原作の本は、ビデオと同じ題名だ。「マン・オン・ザ・ムーン」は天才コメディ
 アン、”アンディ・カフマン”について書いた本だ。
  但し、いくら文章で天才コメディアンとうたってみても、実際に舞台をみなく
 ては、そのすごさは伝わらない。 さらに、本人の舞台を見たとしても、言葉
 (英語)を理解できまかったら、興味は半減してしまう。正直なところ、本を読
 んでもアンディ・カフマンの天才性は伝わってこなかった。

  その本の中に『ミスターX』と作者が名前を隠している、ハリウッドの有名な
 脚本家が出てくる。ミスターXの話しは、本全体450ページ中の30ページしか
 出てこない。その30ページの内容に惹きつけられた。本の主人公『カフマン』
 より、ミスターXに関してもっと知りたいと思った。

  ミスターXはアカデミー賞を受けた事もある脚本家だ。しかし、初めてこの本
 の作者がミスターXを見たときは、ホームレスに見間違えたほどのみすぼらし
 さだった。なんともいえない臭気も漂っていた。 ミスターXのアシスタントにや
 とってもらう為、挨拶した後にXから発せられた言葉。

 「えい黙れ、この糞ったれ!仕事が欲しいなら、その汚い口を五分間だけ閉
 じ込めておくことだ、糞ったれ!その汚い口を五分間だけ閉じておけるのか
 な。糞ったれめ!ええ、できるか?それが最低の条件だ」
  この強烈なわけのわからない自己中心主義の主張はすごい。
  Xは毎日、外出して、本物の対立をわざと生み出し、それを録音して、その
 ときどきの脚本にそれを持ち込むのだそうだ。
  その考え方が、次に書くような行動をとらす。

  気温はマイナス17度、吹雪いている時に、運転手がヒーターのスイッチを
 入れるとXは大声をあげた。
 「窓を開けろ、糞ったれ。おれが金を払っているんだぞ、開けろったら!」
 「お客さん、風邪を引きたくないんです。氷点下ですよ。」
  運転手が答えると、Xは運転手に数百ドルを何度か放りなげ、窓を開けさせ
 た。いつものように町の音を聞く為に。

  画廊で、絵画を次々買う代わりに、案内人の若い女性に
 「こんな糞を人が買うと思うか?誰も買うわけはない。おれは買う。一万5000
 ドル払う。だから,おれのちんぽをしゃぶってくれ、いますぐ」と、せまった。

  マフイアの「母親」の誕生パーティに乗り込み、『マフィアがJFKを暗殺!』と
 見出しの入った新聞を母親の前に突きつけた。
 「おい、ママ、息子たちのやったことを見てみろよ。」
  Xと作者は、数十人の怒り狂ったマフィアの面々により、すみやかに奥の部
 屋に連れ込まれた。この時作者が、
 「この人はおかしいんです。この人は死にたがっているんです。」
 「おふくろさんが、昨日死んで、自分も死にたがっているんです。悲しみでお
 かしくなってしまったので、とにかく殺してもらいたくて、それでここに来たんで
 す。」
  涙ながらに訴えて、殺されずに済んだ。作者は、その後も震えていたのに、
 Xは涼しい顔で、言い放った。
 「あのままやっていれば、すごいものが録音できるところだったんだぞ!」

  飛行場にて、チケットカウンターの順番待ちの時に、「糞がしたい」といい、
 Xがパンツをおろし、しゃがんでみんなの前でうんちを始めた。最初は誰ひと
 り気付かないふりをした。小さな女の子が目を丸くしながら「あのひと、うんち
 している!」
  そして一人の女性が悲鳴をあげて、また一人、また一人。警官が到着し、
 作者は専用レコーダーに決められた手順どおりテープをセットし、「再生」
 ボタンを押してボリュームを上げる。

 「このテープを聞いている警官諸君へ。きみたちが逮捕した男は、ミスターX
 だ。アカデミー賞にノミネートされたライターで、わたしの親しい友人だ。わた
 しの名前は……」
  そのあと作者は手慣れたもので、一人に、2,300ドルずつ渡す。警官たち
 は怒るのをやめたばかりか、冗談をとばし、空港の中まで送ろうとさえ言い出
 した。

  そのめちゃくちゃな、Xの行動力は妙に気になる。そして、作者は3週間でX
 とは別れた。というより、逃げた。 それでも仲間うちでは、「3週間もXと居て
 無事だった」と、伝説の男になっていたとの事。
  Xが書いた脚本の映画の題名は?アカデミー賞候補になった作品とは?
 今でも生きているのか?この奇妙な行動をいつ始めたのか?今までこんな
 に気になる人物は初めてだ。
 
                   2003年7月xx日

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