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  変装の苦しさと楽しさ
           
               ◎ 枡田 武宗   『いちど変装をしてみたかった』
                                           
 
 この本は、マンガ本のようなおもしろさだ。止まらなくなるお菓子の

 ような味わいがある。

  この作者の「いちど尾行をしてみたかった」とゆう題名の本を以前、本屋で
 立ち読みをした。おもしろさにどんどん読み進み、立ち読みでほとんど読み
 終えてしまったものだ。

  今回、読んだ本は、「いちど変装をしてみたかった」とゆう題名。タイトルを
 比較すると、”尾行””変装”に変わっただけだ。多分、前作の「いちど尾行
 をしてみたかった」
が好評だったのではなかろうか。正直、そんなに期待せず
 に、暇つぶしの気持で読み始めた。

  期待以上のおもしろさを、すぐに感じた。今度は本屋ではなく、会社の帰り
 の電車の中、ずーと読みつづけ、家に帰っても読んだ。そして一日で、読み
 終えてしまった。

  選んだ本の全てがこんな調子だったら、どんなにいいだろう。

  作者は十二の変装にチャレンジする。

  作業服を着て爪楊枝をくわえた酔っ払い男、
 性生活をアンケートする調査員男、旧陸軍の軍服男、
 中年フォーク男、女装男、少年男、セーラー服男、パジャマ男
 馬券売り場での絶叫・トレパン男、ケニア男、募金男。  

  作者は、セーラー服男をやるときのプレッシャーを書いている。

  決行の前日、僕は夕方から微熱が出はじめ、脱力感に見舞われてしまっ
 た。
 僕は、早々とベッドに入り、気力と体力の回復を図ることにした。

  そんなに悩んで憂鬱になる作者なのだが、一軒のアクセサリー店で、十八
 歳くらいの女性店員に興味をもたれたことから、状況は変わってゆく。
 「おじさん、そのセーラー服誰に借りたの?」
 「これ、あたしの」と作者は答え、オーバーを脱ぎ「似合ってない?」と訊く。
  女性店員は、笑いを噛み殺しながら、
 「似合ってる。すごくかわいいわよ。」と言った。
  そのとき、作者の頭の中で、プチン!となにかが弾けた。 

  それからは、男子高校生に「ねえ、お茶でものみましょうよ」と大声で言っ
 たり、けんかの仲裁にはいったりと、大胆なセーラー服男に変身するのだ。

  作者のセーラー服男の結論。

  セーラー服男は、実に刺激的である。セーラー服を着ているというだけで
 身体中のエネルギーが周りに飛び散っていくような気がする。セーラー服男
 を見た人はみんな、そのエネルギーに捕らえられたようになってしまうのだ。
 

  この本のおもしろさは、作者の心の動きと、行動の奇抜さにある。変装す
 る事のためらい、はずかしさ、そして突き抜けた時の快感の様子。そこを読
 む事により、読者も自分の人格を飛び越え、いっしょに変装とゆう旅をしたか
 のような楽しさを味わう。
                   2003年7月21日

     
          


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